牛尾さんの苗字の由来や読み方は?全国分布では兵庫県に多数!

雑記

『牛尾』という苗字を目にしたことはあるでしょうか?

有名なところでは、元経済同友会代表幹事でウシオ電機創業者の牛尾治朗(うしお・じろう)さんがいらっしゃいますね。

そんな『牛尾』という苗字について、見ていきましょう。

牛尾さんの苗字の由来や読み方は?

『牛尾』は『うしお(ウシオ)』と呼ばれます。

兵庫県、神奈川県、福岡県、広島県、島根県などに多くみられる名字であり、

島根県である出雲国大原郡牛尾村が起源(ルーツ)と言われていますが、その他にも次の3つが多く考えられます。

  1. 兵庫県神崎群市川町上牛尾・下牛尾発祥。鎌倉時代に記録のある地名。
  2. 島根県雲南市大東町新庄付近(旧:牛尾荘)から発祥。奈良時代に「海潮」の表記で記録のある地名。
  3. 千葉県香取群多古町牛尾発祥。鎌倉時代に記録のある地名。地名はウシノオ。

 

菅原道真が福岡大宰府入りするときの付き人が、牛の後から同行しており、途中で別れた人が兵庫県や広島県で『牛尾』と名乗った、なんて説もあるようです。

 

また、『牛尾』は地名から由来した苗字とされるようです。地名由来の姓は苗字の成り立ちとして最も多いとされています。この『牛尾』もその可能性が高いとされています。

 

 

室町・戦国時代で見てみますと、島根県の諸氏の中にその苗字はあります。

牛尾氏は鎌倉時代に、信州諏訪の豪族神氏の一族である中沢真直が出雲国大原郡牛尾荘(島根県大原郡大東町・現雲南市)に入ったことからおこり、牛尾の地は大原郡海潮で、古代は得塩とも称されるほど、その周りには海水に因む地名も多いということです。

この牛尾氏は牛尾城(三笠城)周辺を領有する国人領主として成長し、現在の石見・三刀屋・伯耆の各地に牛尾弾正忠の子孫といわれる家も残っているといいます。

室町時代には出雲国の守護の京極氏に仕え、戦国時代には尼子氏の家老を務めた毛利氏に仕えたそうです。

また、岩国吉川家に仕えた子孫もあるといいますが、戦国武将としての牛尾氏は弾正忠の滅亡とともに終わりを迎えたとされているようです。

 

全国分布では兵庫県が多数

島根県をルーツとする『牛尾』という苗字ですが、現在は兵庫県に大多数となっているようです。

全国でおよそ7,800世帯のうち、2,500世帯が兵庫県でトップ、続いて神奈川県、福岡県、東京都、広島県となっています。

最初に述べた、元経済同友会代表幹事でウシオ電機創業者の牛尾治朗(うしお・じろう)さんも兵庫県姫路市のご出身ということですから、納得ですね!

まとめ

現在では、兵庫県を中心に全国に存在する『牛尾』という苗字は、島根県がルーツであることが分かりまあしたね。

諸説ありますが、苗字からその土地や歴史を紐解いていくのも興味深いですね!

 

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