2023年8月7日に放送されたNHK連続テレビ小説「らんまん」。
最愛の娘を失い、生きる気力を失っている寿恵子(浜辺美波)に、万太郎(神木隆之介)が、2人の出会いのきっかけにもなった「かるやき」を作り、寿恵子を励ますというシーンに涙、とネットでも話題になっていましたね。
そんな出会いのきっかけにもなった「かるやき」とはどんなお菓子なのでしょうか?
よく似た名前で「カルメ焼き」というお菓子もありますが、2つのお菓子の違いはどこにあるのでしょう?
ここではそんな「かるやき」と「カルメ焼き」の違いや作り方などを見ていきましょう!
『かるやき』はカルメ焼きのこと!何が違うの?
NHK朝の連続テレビ小説らんまんで登場する「かるやき」は、日本古来の駄菓子で、砂糖を主原料とした菓子の一種。
まつから、かるやきの作り方を習った万太郎。
久しぶりに寿恵子に笑顔が戻りました。#朝ドラらんまん#神木隆之介 #浜辺美波 #牧瀬里穂 pic.twitter.com/h7VEIXENl0
— 連続テレビ小説「らんまん」 (@asadora_nhk) August 7, 2023
直径10cm前後、厚さ4 – 5cm程度に中央が膨らんだ、飴や砂糖水を発泡させた砂糖菓子で、サクサクした歯応えと濃厚な甘味、カラメルのような焦げ砂糖の香ばしい風味があります。
お祭りや縁日の露店などで実演販売されることも多いですね!
ドラマの中では、万国勧業博覧会の屋台や、屋台の実店舗である白梅堂で度々登場するこの「かるやき」ですが、同じような名前で「カルメ焼き」というお菓子もあります。
じつは、「カルメ焼き」の別名が「かるやき」なんです。
「カルメ焼き」には「かるやき」の他にも、「カルメラ」、「カルメラ焼き」、「カルメやき」、「軽目焼」などいろいろな表現があるようです。
諸説ありますが、ポルトガル語の「甘いもの」(caramelo)を語源とするといわれています。
西洋圏でも同様の菓子としてハニカムトフィーと言うトフィーの一種が存在するが、こちらは大きめのサイズになるそうです。
また、同じく「かるやき」と呼ばれるものに『軽焼き煎餅(煎餅)』の略で「かるやき」と呼ばれるお菓子もあるようです。
このお菓子は、もち米の粉に砂糖を加え蒸してから軽く焼いた煎餅なので、原材料を見てみるとどちらの「かるやき」なのか知ることができますね!
ちなみに【らんまん】では万太郎(神木隆之介)がお砂糖を溶かして重曹を入れて作っていたので、砂糖菓子の方の「かるやき」を指しているようです。
”サクっ”という軽い歯ごたえと、”甘い”カラメルの風味は、想像しただけでも美味しそうです!
かるやき(カルメ焼き)の作り方!
ザラメまたは三温糖、グラニュー糖を少量の水とともに加熱して溶かし、125℃に達したら重曹を加え、手早くかき混ぜて軽石状に固めて作ります。
砂糖、水、重曹とお玉があれば作ることができるので、ご家庭でも簡単に作ることができますよ。
かるやき(カルメ焼き)の材料(お玉1個分)
砂糖:30g (三温糖・ザラメ・黒砂糖・グラニュー糖などお好みの砂糖)
水 :15ml
重曹(食品用):少々
かるやき(カルメ焼き)の作り方
- 砂糖と水をお玉に入れ、中火で加熱する。
- 砂糖が溶けたら弱火にして、プクプクと沸騰させるように泡立て器でかき混ぜながら加熱する。
- 砂糖液が茶色くなり、泡立ちが弱くなったら、火から下ろす。
- 重曹を加えたら、素早くかき混ぜる。
- 泡立ち始めたら、かき混ぜるのを止めて冷ます。(プクーっと膨らみます)
- 冷めたら、お玉から取り出す。
重曹を加えてから膨らみ始めるまで、10秒以上激しくかき混ぜることがコツですよ!
また、重曹の代わりに卵白を用いた時期もあったようです。
【らんまん】では卵白と重曹を合わせて「忍術の粉」と言って、作っていましたね!
色々な方法で作ってみるのも楽しいですね!
※ カルメ焼きを作るときは、お玉を直接ガスコンロで熱する、熱した砂糖を何度もかき混ぜるといった工程があるので、やけどに注意!
※ お子さまが作る場合は、大人が手伝うと安心ですね!
「かるやき」は砂糖の煮詰め方、熱する時間、混ぜ方などで膨らみ方が変わるそう。
作る人によって違いがあるのも魅力的なお菓子ですね。
通信販売やインターネットでもいろいろなお店から販売されているので、自分好みの「かるやき」を探してみるのも楽しそうですね!
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