食中毒のO157はどんな症状?子供がかかるとどんな症状で注意点は?

雑記

食中毒の名前で、聞いたことがある人も多い「O157」

正式名称は、腸管出血性大腸菌感染症といって、下痢などの症状が起こる大腸菌感染症の1つです。

症状がひどくなると、最悪の場合、死に至ることもある「O157」。

ここでは、「O157」の基本情報や、子どもがかかった場合の症状や注意点などを見ていきましょう。

 

食中毒のO157はどんな症状?

ニュースでもたまに聞かれる「O157」食中毒とは、どんな食中毒なのでしょうか?

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食中毒が多発する初夏から初秋にかけて特に注意が必要な食中毒と言われていますが、実際は気温の低い時期でも発生が見られることから、夏以外の季節においても注意が必要な食中毒のようです。

1,どこから感染する?

腸管出血性大腸菌O157とは、動物の腸内に生息しており、その菌に汚染された食肉やその加工品・飲料水を飲食することで感染します。

また、家庭においては感染者の便で汚染された手指で取り扱う食品などを介して、二次感染を起こすこともあるそう。

ヒトからヒトへの感染を防ぐことが大切ですね。

感染者が家庭内で発生してしまった時には、充分に気をつけて感染者の身の回りの取り扱いをしなければならないですね!

2,どんな症状?

潜伏期間は3~8日と言われています。

頻回の水様便で発病し、その後、激しい腹痛と水溶性の下痢血便がみられます。

発熱はあっても多くは一過性です。

抵抗力が弱い乳幼児や小児、高齢者の場合、溶血性尿毒症症候群(HUS)や脳症などの重症合併症を発症することもるので要注意です。

一方で、全く症状がない無症状のケースや、軽い腹痛や下痢のみで終わるケースもあるそうですよ。

3,原因食品は何?

過去の感染事例から、腸管出血性大腸菌O157の原因食品等と特定あるいは推定されたものは、

・牛レバー刺し
・ハンバーグ
・牛タタキ
・ローストビーフ
・サラダ   など

で、様々な食品や食材から見つかっています。

4,かかってしまった時の注意点は?

腸管出血性大腸菌O157による感染症が疑われるときは、必ず医師の診察を受けましょう。

また、下痢止め薬や痛み止め薬の中には、毒素が体外に排出されにくくするものもあるため、薬は自分の判断で服用しないようにすることをおすすめします。

一般的には下痢の治療として、

安静、水分補給、消化しやすい食事の摂取

などが良いとされています。

抗生剤や抗菌剤を使って治療することも有効だそうですが、医師とよく相談して対応を決めると良いでしょう。

5,予防策はしっかり加熱すること!

腸管出血性大腸菌O157ですが、衛生的な食材の取り扱いと十分な加熱調理、手洗い・消毒を徹底することで感染を予防することができます。

一般の食中毒菌と同様に、熱に弱く(75℃で1分間以上の加熱で死滅)、どの消毒剤(アルコール、塩素、逆性せっけん)でも容易に死滅します。したがって、通常の食中毒対策で十分に予防が可能です。

また、腸管出血性大腸菌O157の感染は”食品”からだけではありません。

感染者の便に含まれる大腸菌が直接または間接的に口から入ることによって感染します。

ヒトからヒトへの感染を予防する基本は手洗いです。

家庭内に感染者がいる場合の主な注意点は以下の通りです。

・水洗トイレの取っ手やドアのノブなど、菌で汚染されやすい場所を消毒用アルコールなどで消毒する。
・感染者および家族は食事前など十分に手を洗い、アルコール消毒を行う。
・感染者の便を処理する場合(おむつ交換など)には使い捨ての手袋を用いる。また、おむつ交換は決められた場所で行う。
・感染者の便で汚れた衣類は、他の人と別に洗濯する。
・乳幼児は感染者の後に入浴しないようにする。また、バスタオルはひとりで1枚を使用し、共用しない。

これらのことを気をつけて、しっかりと予防したいですね!

 

子どもがかかるとどんな症状で注意点は?

ここまで、「O157」の基本情報について見てきました。そんな「O157」に子どもがかかってしまった時の症状や注意事項を見ていきましょう。

1、どんな症状になる?

「O157」は主に感染して3~5日後に、腹痛、下痢、嘔吐、発熱などが出現します。

子どもがかかってしまった場合、成人と同様、腹痛や血便などの出血性腸炎の症状が見られます。

まれに急性腎不全、血小板の減少、貧血などの症状を呈する溶血性尿毒症症候群(HUS)という重大な症状を引き起こすこともありますので、子どもがかかってしまった場合には、特に注意が必要となります。

2,子どもの予防策は?

「O157」に感染しないためにはどうしたらよいのでしょうか?

「O157」は、通常の食中毒予防策と同様の対策で予防できるとされています。

・食品の十分な加熱と洗浄(加熱は75℃で1分間以上
手洗いをしっかり行うこと
・調理器具は、使い分けて消毒を行うこと(アルコール・塩素・逆性石けん)

また、子どもについては重大な症状を防ぐためにも、早めの受診が重要となります。

 

3,治療方法や登園・登校の目安は?

治療法としては、下痢や腹痛、脱水に対して水分補給、補液(点滴)行うことが多いようです。

抗生剤や抗菌薬を処方される場合もあるようですが、時に症状を悪化させることもあるそう。

使用するかどうかは、医師のもとで慎重に対応する必要があるとされています。

登園・登校については、「O157」は学校保健安全法で第3種伝染病に指定されています。

基本的には、

「病状により学校医その他の医師において感染のおそれがないと認めるまで」

とされていますが、自治体によっては「抗菌薬を飲んでない状態で24時間以上の間隔をおいた連続2回の便培養が陰性、そして下痢が消失しておれば登園・登校可能」

などと規定されている自治体もあるようです。

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東京都目黒区

登園や登校については、医師の判断を仰ぎ、各自治体や通っている学校や幼稚園、保育園によっても状況が異なる場合もありますので、一度確認してみると良いかもしれませんね。

 

まとめ

ここでは「O157」の基本情報や、子どもがかかった場合の症状や注意点などを見てきました。

「O157」の原因菌は動物の腸内に生息していることが分かりました。

予防策として、以下の3点に特に気をつけると良いですね。

・食品の十分な加熱と洗浄(加熱は75℃で1分間以上
手洗いをしっかり行うこと
・調理器具は、使い分けて消毒を行うこと(アルコール・塩素・逆性石けん)

また、ヒトからヒトへの感染を予防する基本は手洗いが有効とされます。

家庭内など近くに感染者がいる場合は、アルコール消毒などをしっかりと行い二次感染をふせぐことが大切です。

子どもや高齢者など、抵抗力の弱い場合の感染では、早めに医療機関を受診し、医師の判断を仰ぐことが重要ある事も分かりました。

 

食中毒予防対策をしっかりと行い、「O157」に感染しないよう気をつけていきたいですね。

 

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