NHK朝の連続テレビ小説「ブギウギ」。
2023年10月2日より放送スタートしていますね!
そんな「ブギウギ」に登場する、スズ子の最愛の人、村山産業の御曹司・村山愛助(演:水上恒司さん)。
ここでは、村山産業の御曹司・村山愛助について見ていきましょう!
【ブギウギ】の愛助さん(水上恒司)のモデルは吉本頴佑(ねいすけ)!
水上恒司演じる「愛助」とは?
村山愛助は、イケメン俳優の水上恒司さんが演じています。
主人公のスズ子の最愛の人とされています。
主人公のスズ子(笠置シヅ子)と村山愛助(吉本頴右(えいすけ))は、昭和18年6月、スズ子が巡業で名古屋に来ていた時、仲間の俳優・辰巳柳太郎の公演先に挨拶に出かけ、偶然出会いました。
その時の出会いのことを、後に笠置シヅ子さんはこう表しています。
「グレイの背広をシックに着こなした長身の青年で、ジェームズ・スチュアートのような端麗な近代感にあふれていました」
≪歌う自画像 私のブギウギ傳記・48年・北斗出版社≫
まさに「タイプ」、「好みの男性」だったのですね!
「愛助」は、スズ子より9歳年下。
スズ子は戦争でなくした弟の面影と、どこか重なるところがあったのかもしれませんね。
そして、一人のスズ子ファンとして、近くにいることを素直に喜ぶ「愛助」。
【ブギウギ】では、そんな人柄の良い「愛助」と、本格的な恋愛はこれが初といえるスズ子のいじらしい感じ二人の『恋』が初々しく描かれています。
モデルは吉本興業の御曹司!
実はこの村山興業の「村山愛助」は、吉本興業の「吉本頴佑(ねいすけ)」がモデルとなっています。
吉本興業の創始者で、女帝ともいわれた「吉本せい」の息子でした。
当時、「吉本頴佑(ねいすけ)」さんは、笠置シヅ子さんより9歳下の19歳で早稲田大学の学生でした。
2人とも大阪出身で東京暮らしということもあり、何かと心細いところを心休む相手として恋を育んでいったのかもしれませんね。
吉本頴佑(ねいすけ)と吉本興業との関係やその生涯とは?
吉本頴佑(ねいすけ)は吉本興業とどんな関係?
こちらの写真が吉本興業の創始者で、女帝ともいわれた「吉本せい」さんです。
【ブギウギ】では、女優の「小雪」さんが演じています。
吉本興業の創始者、「吉本せい」さんには二男六女の子どもがいました。
- 長女:吉本喜代子 明治43年(1910年)11月6日 – 大正9年(1920年)/大正10年(1921年)
- 次女:吉本千代子 明治44年(1911年)11月17日 – 明治44年(1911年)11月27日
- 三女:吉本峰子 大正3年(1914年)1月14日 – 没年不明
(後に吉本恵津子と改名。せいの没後、吉本興業の株などを相続。)- 四女:吉本吉子 大正5年(1915年)4月12日 – 大正6年(1916年)
- 長男:吉本泰之助 大正6年(1916年)12月1日 – 大正8年(1918年)
- 五女:吉本幸子 大正9年(1920年)9月3日 – 没年不明
- 六女:吉本邦子 大正11年(1922年)7月6日 – 没年不明
- 次男:吉本泰典 大正12年(1923年)10月26日 – 昭和22年(1947年)5月19日
≪Wikipediaより≫
「吉本頴佑(ねいすけ)」さんは次男:吉本泰典さんのことで、後に頴佑(ねいすけ)と改名しています。
戦後、芸能界が復興してくるのと共に早稲田大学を中退し、吉本興業の東京支社で働き始めていました。
笠置シヅ子さんとお腹にいた子どもを迎えるために吉本興業の後継ぎとして、頑張っていたのでしょうね。
吉本頴佑(ねいすけ)の生涯とは?
大阪で生まれた「吉本頴佑(ねいすけ)」さんは、大学で早稲田大学に進学し、東京暮らしをしていました。
そして、在学中の夏休みに名古屋を訪れた際、「笠置シヅ子」さんと出会うのです。
出会った当時は戦時中。
「笠置シヅ子」さんの芸能活動もままならない時期もありましたが、そんな中でも2人は愛を育みました。
そして、終戦を迎えたのち「笠置シヅ子」さんの芸能活動も再開というところで、2人には子どもが授かります。
吉本穎右(ねいすけ)さんは、早稲田大学を中退し、吉本興業東京支社で働きだすなど、笠置シヅ子さんとの結婚する準備を始めていました。
結婚に反対していた吉本穎右(ねいすけ)さんの母、吉本せいさんからは笠置シヅ子さんの歌手を引退することを交換条件として、結婚の許しを得ることができました。
そんな1947年(昭和22年)、吉本興業を継いで頑張ってた「吉本頴佑(ねいすけ)」は過労がたたり、風邪を引いたことから持病の肺炎が悪化。
生まれてくる子どもに会えないまま、24歳という若さで帰らぬ人となってしまったのです。
死因は、『奔馬性急性肺炎』と言われています。
「吉本頴佑(ねいすけ)」さんの無念さには、心が痛むばかりですね。
まとめ
ここでは、【ブギウギ】に登場する、スズ子の最愛の人、村山産業の御曹司・村山愛助(演:水上恒司さん)について、そのモデルになった「吉本頴佑(ねいすけ)」さんや、吉本興業との関係を見てみました。
「吉本頴佑(ねいすけ)」さんは、吉本興業の創始者で、女帝ともいわれた「吉本せい」さんの息子でした。
「笠置シヅ子」さんの最愛の人として、子どもも授かりながらも子どもに会えぬまま帰らぬ人となってしまったことが分かりました。
これからも【ブギウギ】を見ながら、そんな「吉本頴佑(ねいすけ)」さんや「笠置シヅ子」さんのお気持ちに、思いを馳せたいと思います。
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