“歌舞伎界の革命児”と言われた歌舞伎俳優の市川猿翁さん。
2023年9月13日、不整脈のため東京都内で亡くなりました。83歳でした。
ここでは、市川猿翁さんの死去の情報や、2024年1月に行われるお別れの会について見ていきたいと思います。
【訃報】歌舞伎の創設者市川猿翁さんが死去。
2023年9月13日死去、死因は不整脈
三代目市川猿之助として「スーパー歌舞伎」というジャンルを作り上げ、伝統的な世界に新風を吹き込んだ市川猿翁さん。
“歌舞伎界の革命児”と言われた歌舞伎俳優の市川猿翁さんが今月13日、不整脈のため東京都内で亡くなりました。83歳でした。
2003年に脳梗塞を発症してからは、スーパー歌舞伎や自身の手がけた復活演目の演出面で活動を続けるなど、俳優として舞台に立つ機会は減っていました。
実際には、パーキンソン症候群も発症していたということです。
葬儀については、2023年9月19日に、長男の市川中車さん(香川照之さん、57歳)や、孫の市川團子さん(19)らが、東京都内にある澤瀉屋ゆかりのお寺で、親族葬を執り行ったそうです。
スーパー歌舞伎の創始者でもある猿翁さんの訃報に際し、各界からも悲しみの声が聞こえました。
歌舞伎俳優の市川中車さんこと香川照之さんは猿翁さんの長男にあたります。
市川中車さんこと香川照之さんは訃報に際し、
「長く険しく、それでも『夢』に邁進した歌舞伎俳優人生でした。一生涯をかけて、新たな道を切り開き、如何なる時も、天翔ける心を持って、成し遂げた俳優だったと思います。多くの人々に愛され、自らの歌舞伎道を全う出来たことは、本当に幸せなことだったと思います。皆様、これまで父を愛してくださいましたこと、誠にありがとうございました」
≪NHK NewsWeb より引用≫
とコメントを発表。
また、市川猿翁さんの孫で市川團子さんは、
「私にとって祖父は偉大なる存在で、目指すべき目標でした。まだまだ教えてほしいことがたくさんありましたが、とても残念でなりません。この先は、祖父が大切にしていた『天翔ける心』『夢見る力』を忘れずに、精進して参りたいと思います」
≪NHK NewsWeb より引用≫
とコメントしていました。
猿翁さんの存在の大きさが伺える、お二人のコメントとなっていますね。
心よりご冥福をお祈りしたいと思います。
市川 猿翁まとめwiki
二代目 市川 猿翁(いちかわ えんおう)
1939年(昭和14年)12月9日 -2023年(令和5年)9月13日)
本名:喜熨斗 政彦(きのし まさひこ)
歌舞伎役者、俳優、演出家。
学歴:慶応義塾中等部、慶応義塾高等学校、慶応義塾大学文学部国文学科卒業
・三代目市川段四郎の長男として東京に生まれる
・市川團子の時代は、市川染五郎(のちの松本白鸚(2代目)、中村萬之助(のちの中村吉右衛門(2代目)との十代のトリオで、「十代歌舞伎」とよばれ、人気を博した
・革新的な芸術志向と伝統とを結びつけることによって、歌舞伎界に新風を吹き込んだ
・「猿之助歌舞伎」としてエンターテインメント性に富む舞台を繰り広げ、客の頭上を飛ぶ宙乗りを日本で初めて行った
・「ヤマトタケル」をはじめ、日本の古代神話などを題材にわかりやすいセリフや音楽を用いて、現代風にした「スーパー歌舞伎」と呼ばれる新しいジャンルを作り上げるなど、伝統的な世界に新風を吹き込み、“歌舞伎界の革命児”と称された
・2003年、「初期の脳梗塞」と診断されたが、実際には、パーキンソン症候群も発症していた
・功績が認められ、2010年には、文化功労者に選出
・「猿翁」は隠居名で、49年間に渡り使い続けた三代目 市川 猿之助(いちかわ えんのすけ)としても広く知られる
市川猿翁さんのお別れ会の開催は24年1月28日。
2023年9月13日の訃報に際し、松竹により、後日お別れの会を行うと記されていました。
2023年11月30日、お別れ会の情報が発信されました。
相次いでお亡くなりになった歌舞伎俳優の市川猿翁さん(享年83)と市川段四郎さん(享年76)の兄弟の合同お別れ会として、都内のホテルで催されるそうです。
市川段四郎さんについては2023年5月に妻、喜熨斗延子さん(享年75)と長男の市川猿之助さん(48)と一家心中を図り、亡くなっています。
7月には、2人の葬儀が5月下旬に近親者のみで営まれ、四十九日法要、納骨も終えたことを松竹が発表されていました。
段四郎さんの死を巡っては、長男の市川猿之助(48)が自殺を手助けしたとして逮捕される事件に発展しており、猿之助さんは、自殺ほう助罪で有罪が判決(懲役3年、執行猶予5年)を受けています。
2023年11月20日付で刑は確定。
24年1月28日に催される「お別れ会」に姿を見せるか注目されています。
コメント